化かし
46 名前:トオル mailto:sage [04/07/07 13:39 ID:kb1wpvxz]
信じようと、信じまいと- 

昭和20年代、とある田舎の村で「神降ろし」のような儀式が行われていた。 
天照大神とか、大層な名の付く神が一介の人間に降りるはずがないのにも関わらずに。 
そんな中、村人が狐に騙されるという事も続いた。ぼたもち(おはぎ)だと思って食べたも物が馬の糞だった等々。降ろされた神は野狐が化けていたものだったらしい。 

59


















 ゴッホと肖像画
951 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ mailto:sage [04/02/03 21:56]
信じようと信じまいと― 
画家のゴッホは人物画を描こうとはしなかった。 
なぜなら、モデルとなった人物が全て死んでしまったのだ。 
ある日、彼は自画像を描いた。 
数日後、彼は自殺した。 

51








猫の秘密
952 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ mailto:sage [04/02/03 22:00]
信じようと信じまいと― 

どの町の猫達も深夜に集会を開く。 
そこは公園であったり、人家の庭であったりする。 
とある学生が、興味を持って共通性を調べ上げ、それを論文にまとめた。 
すると、どの町でも猫の集会を見られなくなった。 

52










ブラウンズブルー
955 名前:謎男 mailto:sage [04/02/04 05:50]
信じようと、信じまいと- 
1980年代、米コロラド州の学者M.ブラウンは膨大なスケールのプログラムの開発を終えた。 
それはコンピューター上に「地球」を作る、といった物であった。シミュレーションプログラムゆえ、時間の操作は命令一つ。 
大陸の分裂、生命の誕生、ブラウンズブルーと名付けられたその蒼き惑星は、順調に現実と同じ変遷を遂げて行った。数時間後、ブルー内では、すでに人類がある程度の文明を築くほどであった。 
神になったブラウンはプログラムの出来に満足し、と同時に長年の研究の疲れからか、そのまま深い眠りに沈んでいった。時間設定を1分間で50年に設定したまま・・。 
続く 

956 名前:謎男 mailto:sage [04/02/04 05:59]
目を覚ましたブラウンはモニタを見て我が目を疑った。ブラウンズブルーに存在していた人類全てが忽然と消え去っていたのだ。 
時計を確認する、睡眠前に確認してから一時間足らずしか経っていない。つまりはブルー内では3000年余りが経過した計算になる。 
ブラウンは急いでブルーをリセットし、時間経過速度をさらに早め、再度実験を試みた。しかしそれはさらにブラウンを戦慄させる事となる。何度やり直しても、ある時期を境に人類が一斉に姿を消すのである。 
ブラウンは静かにコンピューターのスイッチを切った。 
数日後、研究所から首を吊ったブラウンの遺体が発見された。警察は遺書を探したが、それらしき物は見つからなかった。代わりにブラウンの机の引きだしから、とあるメモ用紙が発見される。 
「恐らく、もうすぐだ」 
書きなぐられたその文字の意味を誰も理解できなかったという・・ 

53










消える飛行機
973 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ [04/02/06 09:01]
信じようと、信じまいと― 
1971年のある日、ブラジル、マナスの空港に着陸予定のない一機の飛行機が表れた。 
管制塔が呼び掛けるが返答がないので事故が起こったのかと思い着陸後、職員が向かったが飛行機の中には誰もいなかった。 
調べていくとその機は1962年に西ドイツ、ハンブルク空港を出たまま82人の乗客、乗員を乗せたまま行方不明になっていたルフトハンザ機だった。 
しかし飛行機の中には今日配られたようにインクの匂いがする62年7月11日の新聞とまだ暖かいコーヒーが残っていた。 


974 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ [04/02/06 09:05]
続き。 
すぐに連絡が取られ、ルフトハンザ航空と西ドイツ航空運輸局の職員が来て調べようとしたが、格納庫の中からその飛行機はまた消えていた。 

54










23 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ mailto:sage [04/06/16 14:44 ID:c9UD3Dq1]
信じようと、信じまいと― 

フランスがアフリカ横断政策をとっていた19世紀、西コンゴのある部族を武力制圧した。 
文字を持たない彼らとの意思疎通は、近隣の近い部族の通訳によって行われたが、フランス軍はやがて彼らが「夢」の概念を持たないことに気がついた。 
彼らいわく、眠りにつくと目覚めるまで意識の完全な断絶があるのだという。 
この不思議な部族のことを知り、20世紀に脳生理学者が現地にやってきたときには、すでに一族が死に絶えたあとだった。 

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悪魔の穴
26 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ mailto:sage [04/06/24 01:14 ID:w2pnvZr4]
信じようと、信じまいと― 
南米コスタリカのジャングルの奥地に、原住民が「悪魔の穴」と呼んで恐れる窪地がある。窪地の内部には植物が全く生えておらず、動物も近寄らないという。1958年、ある地質学者がこの地形に興味を持ち、 ガイドが止めるのも聞かず単身窪地へ降りていった。 
その地質学者が窪地の中心に着いたとたん、耳をおさえてもがき苦しみだした。助手たちが必死に救出したがすでに事切れていた。検死の結果、 彼の聴覚組織は完全に破壊されていたという。 
信じようと、信じまいと― 
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思い出の人形
30 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ mailto:sage [04/06/27 23:05 ID:q+DIufPh]
信じようと、信じまいと― 

さる良家の令嬢が、ある日ふと、小さい頃大事にしていた人形を思い出し、 
一目見たさに従者を率いて屋敷の蔵を探索していた 
程なく目的の物を見つけた彼女は、満足げに箱を開けるやいなや、悲鳴を上げて卒倒した 
従者が駆けつけると、その箱の中には和服を纏った少女らしき白骨死体が収められていた 




 




33 名前:真一 ◆QPqB3yGi7A mailto:sage [04/06/29 20:59 ID:D/iX2y3H]
信じようと、信じまいと― 
イギリス、ハンプシャー。67歳のエマ・バーグマンがある日鏡をのぞくと、 自分の子供の頃にそっくりな少女が泣きそうな顔をしているのが映った。 
それを見た瞬間エマは、幼い頃、のぞいた鏡に見知らぬ老女映っていてひどく驚いたような顔をしていたことを思い出した。 
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反転
34 名前:真一 ◆QPqB3yGi7A mailto:sage [04/06/29 20:59 ID:D/iX2y3H]
信じようと、信じまいと― 

1999年10月。山形県のKさんは、外から戻ってきた飼い猫の異変に気付いた。 
顔の右にあった黒いぶちが左に移動していたのだ。よくよく見ると、全身の模様がすべて左右逆になっていた。猫はひどく怯えた状態で、それ以降見知らぬ人を異状に怖がるようになったという。 






怪物公園
35 名前:真一 ◆QPqB3yGi7A mailto:sage [04/06/29 21:00 ID:D/iX2y3H]
信じようと、信じまいと― 

アメリカはコロラド州に、モンスターパークと呼ばれる公園がある。 
この公園は数年に一度、遊んでいた子供が忽然と姿を消したり、 獣のようなものに食いちぎられた子供の死体が見つかったりする以外は緑に囲まれた心が休まると評判の公園である。 

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異世界への扉
47 名前:トオル mailto:sage [04/07/07 13:54 ID:kb1wpvxz]
信じようと、信じまいと- 

歪み(ひずみ)が存在する場所が各地に点々とある。そして歪み同士が繋がっている場合もある。歪みに足を踏み入れたらいわゆる「神隠し」と言う現象が起こる。 
そこに物を落としたら、いくら探しても出てくる筈がない。 
何より怖いのは、歪みがいつも同じ場所にあるとは限らない事だ。 

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二つ穴トンネル
49 名前:トオル mailto:sage [04/07/07 14:18 ID:kb1wpvxz]
信じようと、信じまいと- 

とある山でトンネル工事が行われた。始点と終点の両側から穴を掘り進めていく方法でちょうど真ん中辺りで火薬(ダイナマイト)を使って穴を繋げると言う。しかし僅かな計算ミスで予定位置よりずれていた。それを知らずに発破。トンネル内部は崩れ作業員の一部は死亡。結局掘り直し成功したが、始点から終点に向かって写真を撮ると出口が2つ写ると言う。 

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掻き傷
50 名前:トオル mailto:sage [04/07/07 15:00 ID:kb1wpvxz]
信じようと、信じまいと-(少し長くなりますが) 

少女は毎晩、祖母と二人で母親の仕事帰りを待っていた。 
その日は夕飯の支度も終わり祖母に寄り掛かりながらテレビを見ていた。 
しかし段々とつまらない番組に飽きて、少女はウトウトし始める。 

その途端、押入の戸が10cm程開き、白く長い女の左手がニュルリと伸びてくる。 
しかも少女に向かって伸びてくる。尋常じゃない光景に少女の眠気は吹き飛んだ。 
少女は驚き、怯え、祖母に助けを求めるが祖母は気付かない。 
少女にしかあの手は見えないのだ。 

関節の無い、まるで蛇のような左手は少女の目前まで迫って来た。 
少女は満身の力を込めてその左手を引っ掻いた。 
左手はよほど驚いたのか、シュルリと押入の奥へ戻って行った。 
そして戸もピシャリと閉じられた。 

少女は揺り起こされる感触に目を覚ます。 
母親と祖母は「待ちくたびれて少女が眠ってしまった」としか思っていない。 
「ただいま」「おかえり」当たり前の会話がいつになくぎこちない。 
きっとさっき見た夢の所為だ。寝ぼけてどこからどこまでが夢なのか覚えていないが。 

しかし次の瞬間少女は驚きでフラリとよろめいた。 
帰宅した母親の左腕には引っ掻いたようなミミズ腫れがあった。 

よろめいた彼女を母親が抱きかかえ囁く。 
「誰に話したって、誰も信じないよ」 
少女は完全に気を失った。 


 


 GAME OVER
51 名前:トオル mailto:sage [04/07/07 15:14 ID:kb1wpvxz]
信じようと、信じまいと- 

Rさんが言うには、夢の中でゲームをする。勝ったら願い事を一つ叶えて貰える、しかし負けたらどうやら命を取られるらしい。とんでもない賭だが今までは負けた事がない。ささやかな願い事だし、所詮夢だと言う事もあり安心していた。しかしRさんは心不全で突如亡くなる。Rさんの最後の願い事は世界の平和だった。 

61







予告
59 名前:真一 ◆QPqB3yGi7A mailto:sage [04/07/10 15:47 ID:fv6/AmBH]
信じようと、信じまいと― 

チリに住む男性Mは「俺は2002年8月24日に死ぬんだ。分かっているんだ」と日頃から話していた。2002年8月24日、まさにその日、Mは首を吊って自殺した。 
警察の捜査によって事件性はなしと結論づけられたが、部屋の机の上には「死にたくない……死にたくない……」と本人が書きなぐったメモが残されていた。 

62








足跡
69 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ [04/07/11 20:44 ID:d2+EWG8J]
信じようと、信じまいと― 

イギリス北部の町デボンシャーに雪の朝現れた足跡は壁や 
屋根を乗り越え入り江を飛び越え一直線に数百キロに渡り 
残された。ロンドンタイムズも報じたこの事件の小さな 
足跡の主を見たものは一人もいない。 

63








研究の果てに
62 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ [04/07/10 21:03 ID:GUuzxyjs]
信じようと、信じまいと― 

一人の精神学者が自分の研究所に篭もり研究を長く続けていた。 
長い時が経ち彼が外に出ると、そこには荒野が広がっていたかのように見えた。 
彼の研究は「常人と狂人の境目について」 
研究は失敗に終わった。 

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転載元
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1083596825/ 

※文章とイメージ画像とは一切関連性がありません。


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