1 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 06:29:57.09 0
植物と人との歴史的な関わりについて語るスレです。 

有用植物(薬草、野菜、果物、木材等)、 
園芸(盆栽、園芸書、庭園、植物園、街路樹、並木道、神木)、 
デザイン、アート(図案、模様、家紋、花札、絵画の中の植物)、 
経済史(投機の対象となったチューリップ、百両、万年青、その他様々な植物マーケット)、 
怪異を引き起こす植物の話まで自由に語ってください。 

※農業もある程度対象となりますが、本格的な農耕の話はこちらでお願いします。 

農耕・酪農・牧畜の歴史・社会史・文化史 
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/whis/1323952793/ 


3 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 09:43:36.20 0
チューリップ・バブルは、ヨーロッパの三大バブルの一つ 


チューリップ・バブルTulpenmanieTulip mania, Tulipomaniaチューリップ狂時代とも)は、オランダ1637年に起こった世界最初のバブル経済事件である。オスマン帝国から輸入されたチューリップ球根に人気が集中し、異常な高値がついた。その後、価格は100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は混乱に陥った。チューリップ・バブルは南海泡沫事件イングランド)やミシシッピ計画フランス)と並んで近世ヨーロッパの三大バブルに数えられる。  






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2 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 07:30:44.79 0
江戸時代のタチバナは非常に高価で、 百両以下では手に入れることができないため「百両金」と呼ばれた。 


タチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)は、ミカン科ミカン属常緑小高木

95tatibana
 
日本に古くから野生していた日本固有のカンキツである。和歌山県三重県山口県四国九州の海岸に近い山地にまれに自生する。

7 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:22:30.00 0
橘と柑との違いってなんだろ。 
支那圏では、「柚」も、日本でいうユズではなくて、同じような意味だけれど。 


16 :マリア・タチバナ:2012/02/13(月) 16:42:35.59 0
>>7 
橘は元から日本に自生していた植物だけど、柑は大陸から伝わった外来の植物。 

 
 


4 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:08:27.58 0
怪異を引き起こす植物ってなにがあるの? 

6 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:19:12.16 0
>>4 
中国の民話とか小説だと、植物の精の話多いよ。 

 

21 :山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte :2012/02/13(月) 20:35:49.60 0
>>4 
『捜神記』にある話ですが。 
秦の文公の時代、怒特祠という祠があり、その傍に梓の木が生えていた。 
文公がその木を切り倒すように命じたものの、その度に風雨が起きて切り口 
がふさがってしまい、四十人の人夫でも切り倒せなかった。 
遂には人夫たちはくたびれて休んでしまったが、その内の一人が足を怪我し 
て木の傍らで寝ていると、木の精が別の者と話しているのが聞こえた。 
「秦公はあきらめまいが、どうする。」 
「秦公といえど、わしをどうすることもできまい。」 
「だが、秦公が三百人の人夫に赤い着物を着せ、髪を振り乱させて、赤い糸 
を木に巻きつけ、灰を塗ってからかからせたら、どうかな。」 
そうすると木の精は黙ってしまったので、翌日言われた通りにしてみると木 
は倒れ、中から黒牛が出現し、豊水泉の中へ逃げ込んだ。 
牛が水に飛び込んだというのは、水神と牛馬が結びついた信仰に由来したも 
のでしょう。『河童駒引考』に、類話が多く収録されています。 

「異類同士の会話を盗み聞きして弱点を知る」という形式の民話は各地に見ら 
れるもので、『今昔物語集』本朝部に槻の大木について、ほぼ同じ話があります。 
ここでは、五六羽の鳥が中から出て来て飛び去ったという。 
同書には、化物屋敷の庭に古く大きな松・楓・桜・常盤木があって「樹神(コダマ) 
も住スベシ」とあり、具体的な現象の記述はないものの『源氏物語』や『和名抄』を 
見ると、平安中期には古木の精というものが、漢籍のイメージを受けながら考えら 
れていたようです。『和名抄』のコダマの項は、『文選』を引いている。 

『捜神記』には、他にも大木(種類不明)から出て来た老人のような怪物を五六 
体倒したという魏の話や、楠の大木から出て来た人面犬(彭侯という)を似て 
食べたという呉の話も紹介されています。 

22 :山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte :2012/02/13(月) 20:41:36.41 0
怪異を引き起こす植物として、宋代以降よく出て来るのが芭蕉です。 
他愛もない話が多いのでいちいち記しませんが、美女に化けることが多い。 
本土では鳥山石燕が謡曲の「芭蕉」に芭蕉の精が登場するのは「もろこし」の 
話に倣ったものだと書いているぐらいですが、沖縄では琉球王国時代から芭蕉 
の精の話が盛んなのは、気候に加えて、やはり中国との交流ゆえでしょう。 
江戸時代の随筆に、信濃の寺院の芭蕉が美女に化けた話があり、他に例がない 
ので話を聞いた人が琉球人に話したところ、よく美女に化けるが害はなく、日 
本刀があれば避けることが出来ると答えられたという話があります。 
日本刀が怪異を避けるというのも、遠く「日本刀歌」を連想させて面白い。 



5 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:16:40.96 0
昔からよく、桜の木の下には、っていうよね。 

23 :山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte :2012/02/13(月) 20:54:56.60 0
>>5 
竹や芭蕉の下に死体があって訴えたという話は、中国にもあります。 
桜といえば江戸期の文人に銭選の桜の絵を見せられた人がいて、それが日本 
の桜のようだったので「日本から桜が渡ったか、日本の絵を写したのであろ 
う。中国の文人が桜・紅葉を日本のように愛でないのは残念。」と書いてい 
ますが、贋作の可能性の方が高いでしょうね。 
銭選の場合は生前から横行していたそうですが、桜画は日本から明へ注文が 
舞い込んだ室町以降の作だったのかもしれません。 
毛松が日本猿を描いたようなもので、どうも本物と見るのは難しい。 

24 :山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte :2012/02/13(月) 21:04:45.89 0
話変わって。かつてリビアに自生していたシルフィウムという香草が放牧と 
乱獲で減少し、最後の一株はネロに献上されたという話がありますが。 
他に、有史以後絶滅した植物というと、何があるでしょうか。 

25 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 22:47:48.86 0
>他に、有史以後絶滅した植物というと、何があるでしょうか。 

さぁ皆さん御一緒に、検索タイムですw 




8 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:34:52.50 0
やっぱり竹の存在って大きいよな。 
竹が東アジアに無かったら、建築やら生活用具やらかなり不便だったはず。 






9 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 11:46:39.60 O
木を伐ろうとして斧を振り下ろしたら木から真っ赤な血が…、ってな話は昔から色々と。 
カビの一種らしいけど、知らんと驚くよなあ。 





10 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 12:15:29.06 0
文明時代になって鉄斧で木を伐ってるけど、石斧で木を伐るのは大変だろうなぁ・・・ 

11 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 13:14:46.90 0
>>10 
砂をまぶした縄で伐る 

13 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 14:02:41.44 0
石斧の威力は、鉄斧の4分の1だそうな。 

38 :世界@名無史さん:2012/02/15(水) 02:23:34.09 0
>>10 
パプアニューギニアの原住民が使ってる石斧は意外と実用性は高いようだよ。 
現地の灌木を切り倒すのに鉄斧と比較しても多少遅い程度ぐらいで問題ないそうです。 

まあ直径の大きくない灌木程度の話な訳ですが、 
北欧とかの巨木切り倒すのなら鉄製の斧とかも必要ですが 
日常生活に使う分なら石器でも充分間に合うようです 


42 :世界@名無史さん:2012/02/17(金) 23:38:27.53 0
石斧で大木を倒す際は、火を用いるんだよ。 
大木の根元で火を焚いて、徐々に焼き切りながら倒す。 


12 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 13:57:00.37 O
ニューギニアのどこがでは、毎日大声出して枯らせて倒すって方法を英文で読んだ。 



14 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 15:05:13.43 0
そもそも、植物が光合成をしないと酸素はないだろうに。 
植物は偉大だよ。 


17 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 17:42:12.28 0
接ぎ木の発色はどこでしょうか。 
メソポタミア辺りで既に始まっていたのかな。 


接ぎ木(つぎき)とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである。このとき、上部にする植物体を穂木、下部にする植物体を台木という。通常、遺伝的に異なる部分から構成されている個体を作る技術として用いられるが、果樹等の育種年限の短縮化、接ぎ木雑種の育成などの目的で行われる場合もある。国際花と緑の博覧会で展示されたトマピーナも接ぎ木により作られた。  

18 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 19:10:15.47 0
起源の場所はわからないけど、連理の枝やヤドリギを見て思いついたのかな 
>>2 ミカン科のタチバナではなく、ヤブコウジ科のカラタチバナですね。先週のブラタモリで、変異が出そうな種子は1粒いくらで取引されたと 
江戸時代の園芸に詳しい先生が言ってました。今はへレボルス(日本での通称クリスマスローズ)で少し似たような状況だそうですが。 

19 :山田廼案山子 ◆kMBuLEbO42 :2012/02/13(月) 19:45:14.59 0
バカコテがwikiの丸写しで「外来種」「在来種」を羅列する前に 
「外来種」「在来種」の話題をしたいならどういう意味で使っているのか一札いれるか 
スレ内で統合しておいてくれると助かる 

個人的には竹を外来種とかwikiの丸写しで誇らしげに語るのは止めて欲しいね(苦笑 
まぁ「外来種」「在来種」の定義もwiki準拠になるのだろうが、このスレではwiki準拠が鉄板だというのならそれでかまわない 
そういうレベルなら俺は容喙しないから 






26 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 22:53:10.77 O
ラフレシアは存在する? 

96
 

27 :世界@名無史さん:2012/02/13(月) 22:55:23.09 0
>>26 
うん。大阪・鶴見緑地の咲くやこの花館へ行けばガラスケース入りの実物が見れるよ。 





36 :世界@名無史さん:2012/02/14(火) 20:38:06.44 0
トウモロコシなんかは人間が世話しねえと数世代で絶滅するとかいわれてるね 






43 :!kab 【東電 73.9 %】 水 ◆TCygujgOWY :2012/02/18(土) 01:16:55.68 0 ?2BP(7777) 株優プチ(whis)
アステカの商人はマジックマッシュルームとか使ってたな。 
遠出する前に使って幻覚を未来予知のように使ってたんだと。 
どうやって使ったか(煙を吸ったのか粉末にしたのか食ったのか)は知らん。 

テスココには植物園があったんだったか? 
アステカでは1200種類くらいの薬草が知られていたそうだ。 

49 :世界@名無史さん:2012/03/22(木) 20:19:03.81 0
>>43 
なんで、植生が豊かなんだろ? 

50 :!kab 水 ◆TCygujgOWY :2012/03/22(木) 23:05:47.66 0
>>49 
アステカの領域内や交易範囲は熱帯地域とか高原地帯もあったし色んな気候の場所が 
あったからだと思う。 

51 :世界@名無史さん:2012/03/22(木) 23:40:23.38 0
サボテンの生える砂漠から着生植物の豊富な雲霧林、さらには針葉樹林まであるもんな 

 


46 :世界@名無史さん:2012/03/20(火) 20:20:26.25 0
>>1にすでに出てるけど、万年青のバブルって意外と知られて無いね。 
明治期に何度もバブルが起きたんだが。 





54 :世界@名無史さん:2012/04/07(土) 23:10:59.31 0
花見の起源って、やっぱり中国? 

55 :山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte :2012/04/08(日) 09:19:40.68 0
花と言えば奈良時代には梅でしたが、平安時代に桜を指すようになりました。 
近世初期の狂言「花盗人」には桜の花を愛でる場面がありますが、江戸初期 
の『慶長見聞集』にも、この狂言とほぼ同じ展開の体験談が見えています。 
狂言「花折新発意」にも、「花見」で「酒盛り」をしたとありますね。 
秀吉の「醍醐の花見」は有名ですが、この頃には飲食を伴ったのでしょう。 
狩野長信(1577-1654)の「花下遊楽図屏風」は国宝に指定されています。 

江戸で一株や数株ではなく、計画的な桜並木で楽しめるようになったのは、 
徳川吉宗が数百株の植樹を行わせたのが契機であったとか。 

桜自体はユーラシア大陸の温帯に広く分布するということですが、珍しいの 
か、花と言えば牡丹であったせいか、中国で桜と言うのは日本で言う桜では 
ない、という説が近世以降の日本の書に見えています。 
朱舜水も、来日して「唐山に桜なし」と述べていたそうで(『俗説弁』)。 
大隅の旧家に銭舜挙の桜の絵があったが、桜を持ち込んで描いてもらったの 
かという話があります(『西遊記』)。 
贋作と見た方が、簡単だと思いますが。 


58 :世界@名無史さん:2012/04/09(月) 20:42:17.29 0
>>55 
山野ともあろうお方が何を言っているんだ。 

「櫻」というのは、本来の文言漢語(古典中国語)ではユスラウメ(prunus tomentosa)のこと。 
主に、cerasus亜属を指す、日本語「さくら」の訓読みによる呼称が、漢字の「新義」として入ってきてから、 逆に中国語でもcerasus亜属を指す呼称として、一部変則的に用いられるようになった。 
本来の中国語では、cerasus亜属を含む、prunus族の落葉花木を漠然と指す名称は「李」 


60 :世界@名無史さん:2012/04/10(火) 12:39:08.84 0
なを、「サクラ」という地名は、狭くなったクラ地形という意味。 
クラ地形とは馬の鞍のような地形のこと。 
桜川という川にはその流路のどこかにクラで狭くなった場所を流れている可能性あり。 

んにしても茨城県には「桜川」が4本もあるのか・・・ 


62 :世界@名無史さん:2012/04/11(水) 21:34:05.80 0
日本の学校によく桜の木を植えているのは、入学式が春だからだろうか? 
ホワイトクリスマスと一緒で、 
はっきりいって卒業式には咲いてないよね。 


63 :世界@名無史さん:2012/04/11(水) 23:42:22.37 0
>>62 
入学式の頃に咲くようにしてるんじゃないのかな。 
今年は寒さが厳しすぎ&長引きすぎて、入学式の時にはほとんど咲いてない有様だったけど。 

64 :世界@名無史さん:2012/04/12(木) 00:00:02.78 0
それは地方によりけりだろw 
俺は長崎だったから、卒業式の時には咲いてたよ。 

65 :世界@名無史さん:2012/05/01(火) 01:17:05.96 0
ここまでパピルスとレバノン杉の話題なし。 

あまりにもメジャー過ぎるから? 

97rebanonsugi
レバノン
 

66 :世界@名無史さん:2012/05/01(火) 04:26:59.48 0
レバノン杉って世界遺産に登録されてるところでも、本当に点としか言いようがない狭い森林だけど、 
どこかにまだ大森林はあるのかな?まさかフェニキア人がバレアレス諸島に移植した(ふしぎ発見でそう言ってた)名残の群落が、今残ってる中では 
一番広いレバノン杉林だったりして 

67 :世界@名無史さん:2012/05/01(火) 10:35:20.04 0
世界各国の植物園や公園には移植されたレバノン杉がある。 
芝の増上寺にも、明治期に植えられたレバノン杉がある。 

原産地で絶滅しかけても、 
海外で幅広く栄えればいいじゃないか。 


69 :世界@名無史さん:2012/05/01(火) 15:53:13.06 0
レバノンスギの仲間だと、ヒマラヤスギが世界で一番繁栄してるね 
なんてったって世界三大庭園樹の一つだし 
日本でも明治期以降、近代化のシンボルとして公共建築とセットで植えられまくった 

70 :世界@名無史さん:2012/05/01(火) 17:15:24.32 0
しっかしなぜ古代フェニキア人は植林をしなかったのだろうか。 
植林の文化こそあれば現代でもレバノン杉が高級建材としてもてはやされ、 
ついでにレバノンスギ花粉症が猖獗を極めていたであろうに。 


72 :世界@名無史さん:2012/05/17(木) 15:24:25.89 0
>>70 
世界的には植林という発想・習慣は無いのが普通。 
東南アジアやアフリカに日本からいろんな組織や企業が植林に行ってるが、 
「はァ?」「なにそれ?」「機はひとりでに生えるものだよ」という反応ばかり。 
日本からの人がいる間は協力するが、去ったあとは放置したり薪にするためさっさと切ってしまったり・・・ 
かく言う日本だって植林が行われるようになるのは江戸時代からだと聞いた。(ソース忘) 


74 :世界@名無史さん:2012/05/17(木) 15:47:10.55 0
農業だって結局植物を人間が人為的に植えて育てるってなものなのに、 
植林はそれを樹木にも広げるだけだろう。どうして思いつかなかったのだろう 



76 :世界@名無史さん:2012/05/19(土) 08:55:36.15 0
>>74 
作物は、数ヶ月単位で成果が得られるけど、木は数10年から100年ぐらいは待たないと意味無いからなぁ。 
個人主義の文化圏では、民衆レベルではそういう発想は出ないのかも。 
王家なら別だけど。 

転載元
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/whis/1329082197/ 











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